1997-2006 胎動の時代

1997年から始まるこの10年、教会の外見は全く変わらなかった。しかし、世界中の人々と大いなる喜びを共に分かちあった2000年の大聖年を境に、世界は時代の大きな転換を迎えつつある。急速な高度情報化、グローバリゼーション…。そして、小教区の信徒の意識や活動にも新しい芽が育ちつつある。 2002年3月には教会組織図が改定され、広報委員会や施設運営委員会などの各種専門委員会の役割が明確にされた。2002年には、磯子教会のホームページが立ち上げられた。また、2005年から宣教委員会の発案で、地域の方々を対象とした連続講演会が行われている。
小教区として納骨堂をどうするのか、信徒会館の改築をどうするのか、数年間をかけて教会内で議論が行われた。その結果、2005年3月の信徒大会において、「建設計画を云々する前に、教区が最も重視している小教区のビジョン作りを優先し、このビジョンに基づいて信徒会館の改築を討議する」ことが決定された。その後、磯子教会のビジョンについて日曜日のミサ後に信徒間の話し合いが計6回行われ、ビジョン素案が作られた。この素案を基に個別テーマについての話し合いが始まり、この活動が現在も継続している。また、2005年より神奈川県でも共同宣教司牧のための研修会が開催され、信徒の間に使徒としての意識が芽生えつつある。
一方、信徒の活動に目を移すと、その活動の場が小教区の外へと広がりつつある。信徒、非信徒を問わず、小教区の外部の方と協力した活動が行われるようになった。磯子教会信徒の桝田医師のカメルーンにおける医療活動とこれを支える「カメルーン医療援助基金の会」の活動、磯子教会の信徒が参加するランパスの会による横浜市立脳血管医療センターの患者さんへの介助支援活動などがあげられる。桝田医師の活動に、2003年には医療功労賞が、2006年にはカメルーン・シュバリエ勲章が授与され、信徒に大いなる喜びが訪れた。


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